ドミニク・ドゥ・ヴィリアンクール (Vc)
バッハ: 無伴奏チェロ組曲(全曲) (EA Records - EA 0312)
田舎住まいを始めてから, コンサートに行く機会が激減し, 音楽界の動向にも興味がなくなってしまった. 最近評判が高いらしい, このドミニク・ドゥ・ヴィリアンクール(Dominique de Williencourt)というチェロ奏者のことも全然知らなかった.
約3ヶ月前にアリアCDに注文していたCDが今日届いたのだが, そのときの気持ちをすっかり忘れていることもあり, 何の先入観もなく2番から聴き始めたが, プレリュードが始まるなり, 「おおっ」と思わせられた. なんと文学的なチェロだろう. 明るく軽めの音はぼくの好みとは違うのだが, 素晴らしくうまくて, 聴き惚れてしまった. それにしても, こんなに思い入れたっぷりに間をとりながら弾かれたサラバンドは聴いたことがない.
ぼくは同じ曲のCDをたくさん買う方ではないのだが, それでもバッハの無伴奏チェロ組曲なら10種類近く手元にある. その中ではビルスマの新盤がぼくのスタンダードだ. なにせ一時は運転中のBGMはずっとこれだったので, 一体何回聴いたかわからないほど. ことによると3桁に乗っているかもしれない. 必然的に,これがいちばんしっくりくる演奏なのだが,最近は, T.S.氏の素晴らしいバッハ:無伴奏チェロ組曲 CDの感想のページで次のようにべた褒めだったモルテン・ツォイテン(Morten Zeuthen) のものを気に入って聴いていた.
「これはすごい!」と最初の数小節を聴いて心の中で叫んでしまいました。 颯爽としたテンポで躍動感に溢れており, 明るく引き締まった音色にも魅了されます。 力強く, また, しなやかに, 柔軟性に富んだ表現も素直で嫌みがありません。 しかもこれだけの演奏でありながら, 余力さえ感じさせる技術レベルの高さにも脱帽です。 何より演奏者本人が心底演奏を楽しんでいるということが, この活き活きとした音楽を通して伝わってきますし, 聴いているこちらまで心躍ってくるところが本当に素晴らしい!です。 バッハってホントにいいなぁ... と感動しました。
が, あまりにスポーツ的に聞こえることに物足りなさを覚え始めていたので, 胸にしみいってくるようなこの演奏はとても新鮮に感じた. テンポを揺らしすぎのところがいつか鼻についてきそうな気もするが, 当分はこの盤に手が伸びそうだ.
ヴィリアンクールの演奏,いまでも気に入っているが,現時点でのダントツ愛聴盤は,フルニエの1959ジュネーブ・ライブ.ビルスマはもう聴かなくなってしまったなあ….どこがどういいかは,ネットでいくらでも出てくるが,たとえば
T.S.氏の文章がぼくの気持ちにピッタリ.
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erectile: 2008-06-18(水) 15:22:10
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