2006-03-08

大人

最近,車の中ではほとんどコレ

大人(ADULT) 東京事変
大人(ADULT) (東芝EMI - TOCT25884)

テレビを一切見ずにあまり世の流れに関係のない職場にこもっていると, こちらから興味を持たない限り,世間で起こっていることが全然わからなくなる. だから,しばらく前にふとしたことから耳にした椎名林檎は, その名前すら知らなかった. ここ15年ほどはいわゆるclassical music以外の音楽はほとんど聴いていないのだが, それでも少しは他の音楽にも接することがあり, その中では間違いなく最大の収穫. ピンク・フロイドあたりのプログレでとまっていたロック受容を後悔させられたほどだ.

歴史的名盤

だから, 無罪モラトリアムも本盤もほぼ同時に接したという, 同時代的な思い入れのない, ある意味公平な立場で言わせてもらうと, 本盤は椎名林檎の(これまでの)最高傑作だと思う. アルバム中, どこを切っても最高としか言いようがないが, しいて一カ所だけ挙げるなら, 雪国ラストから歌舞伎へつながる部分のドラムス. もう鳥肌もの.

もちろん1stアルバムもすごいけど

ネットを見て回って,本盤に比べて無罪モラトリアムがいかによかったかという声が多いのに驚くと同時に, 吉田秀和氏の文章を思い出させられた.

多くの芸術家が, その第一作で決定的な声価を獲得し, その後は, 人間的にも芸術的にも, より成熟した創作をしたにもかかわらず, いつも, 第一作に及ばない, あるいは第一作のもっていた否応なく人をひきつける魅力にかけるといって非難されたり, おしまれたりしてきた. ゲーテは, 随分あとあとまで, 『ヴェルテル』のような作品をもう二度と書けなくなったといわれ, げっそりしていた. ベートーヴェンは, あのすばらしい『エロイカ』を書き, 第四, 第五, 第六交響曲を発表したあとでさえ, 「第一交響曲のあのみずみずしい自発性を失ってしまって, ただもう難解で晦渋で, わざとらしい作為のめだつ曲ばかり書くようになった. ベートーヴェンよ, 第一交響曲に戻りたまえ」という説教を, くりかえしきかされて, 憤激していた. こういう例は, まだ, いくらも, ひろえるだろう.

だが,バンド名は好きじゃないな

事変という言葉は, 騒乱や(宣戦布告なしの)戦争と無関係に使われる場合もあるだろうが, ぼくが連想するのは満州事変や日支事変だ. おおかたの人もその類の事柄を頭に浮かべるのではないだろうか. ツアーにもダイナマイトの呼称を使ったらしく, 確信犯と思われるが, 「事変」に痛みを感じる人も少なくないことを鑑みれば,挑発的に過ぎる気がする.

関連リンク

4102

コメント

...: 2008-06-22(日) 05:04:02

Lui http://www.xtremeclan2.com/... ore http://www.xtremeclan2.com/... ats, dice <a href=\'http://www.xtremeclan2.com/...' >lavorazione vetro giorni</a>.
:

:
:

トラックバック

トラックバック
このエントリにトラックバックはありません
このトラックバックURLを使ってこの記事にトラックバックを送ることができます。 もしあなたのブログがトラックバック送信に対応していない場合にはこちらのフォームからトラックバックを送信することができます。