環境問題がテーマだと考えると不満も出てくるのであって,
これって,
どちらかといえば父子愛がテーマで,
それに大スペクタクルがついてくると思えば結構楽しめる出来に仕上がっているんじゃないだろうか.
そう捉えている人はあまり多くないらしく, この記事を書くに当たってネットを探してみたが, ズバリ言い切っているのは以下に引用する文章ぐらいしか見あたらなかった.
「パニック映画」と位置づけるには、 ちょいと無理もあるかな。
父子の絆物語、 といったところじゃないでしょうか。
正直, もしもぼくに4歳(鑑賞当時)の息子がいなかったら, この映画の評価はもっと低かった気がする.
いちばん感銘を受けたのは, 大迫力の映像じゃなくて, 主人公の父親とその17歳の息子の関係なのだから. とにかく息子が父親を完全に信頼しているのがすごい. 人間が生きていられないような環境になってしまったニューヨークに, 父が迎えに来ることをこれっぽちも疑っていないのだ. ぼくも成長した息子とああいう関係になりたいとつくづく思ってしまった.
いま, 会いにゆきますもそうだったけど, 独身の時とはあきらかに映画の観方が変わっていると感じる. いや, 本当は子供のあるなしに限った話ではないだろう. 日々の経験すべてが自分というものをかたちづくっているのだから, 映画に対する考え方も日々変わっていって当然なのだ. ただ, 波瀾万丈の人生を送っているわけではないぼくには, 子供を持ったことが, 人生観に影響を及ぼすような数少ない大事件だったことはたしかだ.
とはいうものの, 親子愛のエゴイズムってやっぱりちょっと嫌なものでもあるよなあ. この映画なんて, 子供かわいさに他人を死なせてしまっているもん. あれは相当後味が悪い.
もちろん,CGに支えられた大迫力の映像には圧倒された. これぞスクリーンで観るべき映画で, どの映画を観てもよいというタダ券が手に入ったから映画館に足を運んだという立場からすると,大正解の映画だった.
ラプソン教授のチームが死んでいくところはなぜか小松左京を連想してしまった. 自分でもよくわからないけど, 復活の日あたりかな. ぼくは, ああいう古典的な科学者像に弱いので, さらにこの映画につける点が甘くなってしまう.
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